日本でオープン化されたツーバイフォー工法は、公的規制が厳しく制定され、住宅の性能を数値によってわかりやすく示すことができます。
とくに構造上必要な壁である耐力壁については、壁倍率や壁量安全率などが規定され強度の確保が容共されています。
イワクラホームの2×6住宅では、外周耐力壁に2×6材を採用し、強度に優れた耐力壁を十分に確保し、しかもバランスよく配置することで、頑丈な構造躯体を実現しています。
耐力壁線とは耐力壁のつながりをいい、2×4住宅の構造躯体は、いくつかの「耐力壁線で囲まれた区画」によって形づくられています。それはいわば堅牢な構造躯体をつくるうえで基本となる箱です。イワクラホームの2×4住宅では上下階の主要な耐力壁を一致させることを基本に、「耐力壁線で囲まれた区画」の大きさや形に一定のルールを設けるなど、住宅の構造上のバランスを重視しています。
ツーバイフォー工法では枠組みに面材を張ったダイアフラムが構造の基本となっています。ダイアフラムは力を面全体に分散させ、地盤へと逃がします。一方、軸組工法では、柱と筋かいなどの軸組で力を支えるため、軸組材の強度によって構造躯体を保っています。
ギャングネイルトラスにはフィンクトラスやアティックトラス、平行弦トラスなどさまざまな種類があります。イワクラホームではその建物の設計に応じて最適なトラスを選択、1邸1邸構造の確認を行い使用しています。
ツーバイフォー工法の小屋組にはさまざまな種類がありますが、イワクラホームの2×6住宅では軽量でありながら抜群の強さを発揮するトラス方式を基本としています。トラスは三角形を構成することで驚異的な頑丈さを発揮する構造体形式のひとつで、三角形を構成する連結部分の強度が大変重要となります。イワクラホームの2×6住宅に使用するトラスは、1994年に当時建設省(現在の国土交通省)が特殊工法として認定していた建築基準法第38条によるギャングネイルトラスシステムのものです。その正確な技術とエンジニアリングは現在も製品に受け継がれています。その品質・性能・徹底した施工管理、またトラスとしての安全性能は、国境を越え全世界に認められ、世界最大のシェアをしめています。
ギャングネイルは「釘の集団」の意味。
トラスを構成するディメンションランバーを強固に連結します。
イワクラホームは全国に先駆けて、ツーバイフォー工法の床組にフロアートラスを採用しています。フロアートラスを用いることにより、従来の床組では難しかったオープンな大空間をつくることができ、設計の自由度がさらに向上します。
※フロアートラスとは:ギャングネイルを用いたツーバイフォー工法用平行弦トラスの床システムのことで、1996年に当時の建設省(現:国土交通省)が特殊工法として認定していた建築基準法38条に基づくものです。
イワクラホームでは積雪荷重の大きな北海道においても室内に大空間をつくることができる無落雪屋根として、一般的なトラスの組み方を90度変換した無落雪屋根を開発。この方式では屋根にかかる荷重をすべて外壁で支え、中間に支持壁を設ける必要がないため、従来の無落雪屋根では難しかったオープンな大空間をつくることができます。