新築の窓、選び方のコツを紹介! 種類ごとのメリットデメリットも解説
こんにちは。イワクラホーム旭川支店の開本です。
開放感のある明るい家を建てるには、窓が大切!
今回は新築での窓の選び方についてご紹介します。
新築住宅でよく採用される窓の種類やそのメリット・デメリット、よくある失敗例や窓の選び方のポイントなどをご紹介します。
新築でよく使われる窓の種類と、それぞれのメリットデメリット
注文住宅ではどの部屋にどんな窓を取り付けるのかという点も、検討事項の一つ。
まずは新築でよく採用される10種類の窓の特徴や、よく使われる場所についてご紹介しますね。
【1】すべり出し窓
取手やハンドル部分をつかんで回し外側に押し出す、または手前に引いて窓を開けるタイプ。
縦横どちらの角度で開くのかという区別で縦すべり出し窓・横すべり出し窓、開く方向も内開き、外開きという区別があります。
すべり出し窓は現在の住宅で最も多く使用されている窓です。
イワクラホームでは外開きタイプの窓を採用しています。
大開口横すべり出し窓もスッキリとしていて人気の高い窓です。
【メリット】
・サッシの気密性が高い
・引き違い窓よりも小さなスペースで設置が可能
【デメリット】
・窓を開けたときに、開放側にスペースが必要
・内開き窓は室内側にカーテンを設置しづらい
【2】引き違い窓
2枚の窓ガラスを左右に引いて開閉するタイプの窓です。
窓と聞くと、この形を皆さん思い浮かべられるのではないでしょうか?
旧来の住宅で最も多く使われていたタイプの窓です。
【メリット】
・開口を調節できる
・窓を全部外すことができるので、引っ越しや家具の買い替えの際に、ドアから入らない家具を窓から入れることができる
【デメリット】
・窓をスライドさせるため気密性が高くない
・デザイン性は高くない
【3】上げ下げ窓
2枚の窓ガラスを上下にずらして開ける窓。
洋風建築でよく見られるタイプです。
【メリット】
・窓ガラスを上下にスライドさせて開閉するため、大きな開口ができず外から侵入されにくい
・引き違い窓よりも気密性が高く、断熱性能が高い
【デメリット】
・上部がはめ殺し(FIX)になっていて下部がスライドするシングルハング窓の場合、上部の窓を清掃しにくい
・コストが高い
【4】はめ殺し窓・FIX窓
窓枠と窓ガラスが完全に固定され、開閉ができない窓です。
採光、眺望を目的として設置します。
吹抜けやテレビ面上などによく採用されています。
【メリット】
・気密性が高い
・窓全体に対して窓ガラスを大きく確保できる
・開く窓に比べるとコストが安い
【デメリット】
・室内からは外側の窓ガラスを掃除できない
【5】スリット窓
縦横に細長い形状の窓です。
スタイリッシュでオシャレな印象を演出できます。
【メリット】
・縦スリット窓は天井が高く見える
・横スリット窓は設置位置を工夫することで採光性や換気効率が高くなる
【デメリット】
・開口部が細いので設置場所や天候によっては十分な光が入ってこない
【6】掃き出し窓
ほうき等で掃除の際に室内から外に掃き出すことから、床から天井付近まである大きな窓のことを掃き出し窓といいます。
庭やベランダなどに面した場所に取り付け、窓から直接出入りができます。
窓の開閉形状としては、引き違い窓にするか、人の出入りする部分を開き窓にして残りをはめ殺し窓にすることが多いです。
【メリット】
・窓から出入りができて便利
・大きな窓で開放感があり、部屋が広く見える
・採光性、通気性が高い
【デメリット】
・道路面の窓の場合外から部屋の中が丸見えなのでプライバシー対策が必要
・カーテンやブラインドが必要な面積が大きいので、他の窓よりコストが高い
【8】腰高窓
腰から上の高さに取り付けられる一般的な窓。
採光や通風を目的として取り付けられます。
【メリット】
・窓の下は壁なので家具などを設置できる
・引き違い窓、すべり出し窓、上げ下げ窓など、開閉形状の選択肢が多い
【デメリット】
・掃き出し窓に比べると採光性や開放感が落ちる
【9】出窓
外壁に出っ張った形状になるよう設置される窓。
部屋側はカウンターになっていることがほとんどです。
窓は2~3面で構成され、一部をはめ殺し窓、一部をすべり出し窓とすることが多いです。
※両サイドが縦すべり出し窓
【メリット】
・出窓の奥行きの分部屋が広く見える
・部屋側のカウンター部分に物がおける
・出窓下を収納スペースとして利用できる(※収納として利用する場合には床面積に算入されます。)
【デメリット】
・他の窓よりも結露しやすい
・窓が目立つため防犯上の心配がある
・取付方法によっては床面積に算入される
【10】天窓
屋根に取り付け天井より光を取り入れる窓です。
自然な太陽光で部屋を明るく照らす天窓は人気の高い形状のひとつ。
開閉タイプとはめ殺しタイプの2種類があります。
【メリット】
・壁に設置する窓よりも採光性が高いので北側の部屋なども明るくすることができる
・窓の外は空なので、プライバシー性が高い
・冷たい空気、温かい空気の循環を利用し通気性が高いため、省エネ性にも優れる
【デメリット】
・掃除やメンテナンスがしづらい
・南側の部屋などに設置した場合、日あたりが良すぎて夏は暑い可能性がある
窓の採光性やプライバシー性は使用される窓ガラスによっても異なります。
新築住宅の窓に使われる「窓ガラス」の種類や特徴については、こちらで詳しくご紹介していますので、ぜひ合わせて読んでみてください!
それぞれの窓の特徴を知っておき、場所ごとに合うものを選びたいですね。
新築の窓の選び方でやりがちな失敗例4選
新築住宅で窓の種類や場所を検討するときに、やってしまいがちな失敗例をご紹介します。
窓をたくさん設置したら家具の置き場所に困った
大きな窓をたくさん設置して、開放感のある明るいリビングにしたいと考える方は多いです。
しかし、窓がある場所には家具が置けない、背の高い家具が置けないといったことも起こり、家具の配置に制限が出てしまいます。
家具のレイアウトを想定しつつ、窓の大きさを選択しましょう。
天窓を設置したら眩しすぎた
採光性に優れた天窓は、夏には眩しく暑い場合もあります。
設置する向きを良く検討して設置するようにしましょう。
外開きの窓を設置したら、開けたときに駐車している車にぶつかりそうに
外開きの窓を設置する場合は、窓を開いた先のスペースが確保されているか注意。
狭い敷地の場合は、窓の外に駐車している車や通行人とぶつかってしまうという可能性もあります。
スリット窓を設置したが思ったより光が入らない
オシャレな印象のスリット窓ですが、開口部分が狭いため採光性自体は高くありません。
北側の部屋やもともと暗い部屋に設置すると、思っていた採光効果を得られない可能性があります。
採光性を求める箇所には、窓ガラス面積が広くなるFIX窓をおすすめします。
新築の窓の選び方ではこんなポイントに注意!
窓は快適な生活や住宅の性能に多く影響する部分です。
ポイントをおさえて上手に選び、失敗のない家づくりを目指しましょう。
窓を選ぶときは下記の5つに注意!
・採光性
・断熱性
・掃除のしやすさ
・プライバシーの確保
・デザイン性
窓を設置する一番の目的は採光性です。
日当たりの悪い部屋だとしても、設置する窓の形状や大きさ、他の窓との位置関係などで採光性を高めることができますし、窓の配置は通風性にも大きく影響しますので、一か所ごとに考えるのではなく、全体的にバランス良く配置することが大切です。
ただし窓が多くなると、夏の暑さ・冬の寒さが気になります。
断熱性の高いサッシや窓ガラスを使用するなど断熱性の構造にも配慮しましょう。
窓の断熱性を高めておけば、冷暖房にかける光熱費の節約にもつながりますよ。
掃除のしやすさやプライバシーの確保についても注意してください。
部屋によって必要な窓の種類や形状は異なりますが、ある程度の統一感をもたせて選んでいくことも大切。
窓の高さやサイズを揃える、窓の形を縦か横かに揃えるなども重要です。
あえてランダムに窓を配置するのも個性的でオシャレですが、難易度が高いためセンスのある設計士に依頼できると良いですね。
家の中からはもちろん、外から見えるサッシや形状は家の外観デザインの一部でもありますよ。
オシャレな窓で、快適な新築住宅を実現してくださいね。
まとめ
新築住宅で採用される窓は、引き違い窓や滑り出し窓、大きな掃き出し窓や天井に設置する天窓などさまざま。
特徴やメリット・デメリットを知って、検討してくださいね。
憧れの窓を付けてみたけど、思った以上に明るかった・暗かった、使い勝手が悪い、断熱性能がイマイチといった失敗もよく耳にします。
窓の選び方は住宅性能や快適性も左右しますので、ぜひしっかり検討してください。
採光性、断熱性、掃除のしやすさ、プライバシーの確保、デザイン性の5つのポイントをチェックして選ぶとよいですよ。
不明点や疑問点などがあればぜひイワクラホームにご相談を!
快適な住まいにつながる「窓」を一緒に選びましょう。
北海道で注文住宅をご検討ならイワクラホームの家づくりをぜひご参考くださいね。